マネージャ 仕事

マネージャ必読!! 自分しか出来ない作業を担当し、他はメンバへ割り振るべし

マネージャのあなたがいつも最終退室者になっていませんか?

マネージャの皆さんは自分でできる作業が増えて、現場責任者としてバリバリ働いると思います。下にメンバもついて、チーム管理しながらクライアントと交渉・調整しながらプロジェクトを推進していると思います。

 

そんなマネージャの方は、いつも自分が最終退室者になってチームで最も働いている人になっていませんか。

 

メンバに作業をお願いするより、自分でやってしまった方が早い
マネージャだから、長く働くことはしょうがないかな

 

上記のように考えている人はいませんか。もちろんマネージャは時間労働ではなく成果労働なのでゴールを完遂させるため、メンバよりも働かないといけないかもしれません。

 

でも、一歩立ち止まって考えてみて下さい。今の作業は本当にあなたがやるべき作業ですか。他の人でも出来ませんか。私はシニアマネージャなので、マネージャに作業指示を出す立場なのですが、上のようなコメントを聞くことがしばしばあります。

 

私「本当にその仕事はあなたがやるべきなの?メンバにお願いできないの?」

マネージャ「お願いできなくはないですが、自分でやってしまった方が早いので」

 

この考え方は見直すべきです。
まず、マネージャ自身が苦しい、いつも直近の作業を自分で対応してしまい、自分がボトルネックになってしまう。
スタッフにとってもよくない、スタッフはチャレンジした作業を与えられず、成長の機会が失われています。

 

本当に自分しかできない作業を見極めるべし

私は鉄道に例えると、ディレクターはどこに線路を敷くか決める人、シニアマネージャ、マネージャは線路を敷く人で、メンバは列車を走らせる人、と整理できると考えています。

 

直近のタスクを対応してプロジェクト進捗を前に進める仕事は列車を走らせることなのでマネージャは対応してはダメなタスクです。マネージャは線路を敷く仕事である次の仕事の計画をすべきです。数週間後の作業計画、次フェーズの中日程作成といった仕事がメインとなるでしょう。こういった作業はメンバでは出来ません。マネージャが対応すべき作業です。

 

こういった作業は白いキャンバスに絵を書くような作業なので、産みの苦しみがあります。難しいです。一方で直近のタスクは作業内容が可視化されており、作業完了が明確でありプロジェクト進捗も前に進み、達成感を得やすいです。なので、ついつい直近のタスクを優先してしまうかもしれませんが、自分に厳しくし、自分しか出来ない作業だけにフォーカスすることを薦めます。

 

自分しか出来ない作業とは何か

では、マネージャにしか出来ない作業とは何か考えてみましょう。鉄道の例えだけだと、洗い出せないので、プロジェクト管理(PMP)視点で考えてみましょう。

 

計画立案

上でも書きましたが、数週間先のWBS策定や次フェーズの中日程が該当する作業にあたりますね。シニアマネージャになると、次契約や提案スケジュールをが該当しますね。クラスが上の人ほど、先のことを見据えた動きを考える必要があります。いつまでに何を達成しないといけない、じゃあ今は何をすべきかを逆算で考えることが重要です。

 

進捗管理

進捗管理の枠組みを作ることがマネージャの仕事に該当しますね。プロジェクト種類は様々です。開発プロジェクト、コンサルティングプロジェクトと色々ありますが、全てのプロジェクトにおいて、受注元に進捗を報告する義務があります。どうやって進捗管理するかの仕組を構築し、受注元へ報告するのがマネージャの仕事です。仕組が構築され、定常的に進捗を把握する作業になれば、マネージャがする作業ではありません。PMOメンバに委譲しましょう。

 

スコープ管理

結構重要です。スコープ管理は契約時に取り決める作業範囲を合意することと、それをスコープが変わっていないかをモニターすることが重要です。メンバが当初予定通りのスコープ作業をしているのかを確認していく必要があります。一方で、当初スコープでは目的を達成できない場合も多々あります。その場合の変更管理もマネージャの仕事です。こちらはクライアントと交渉する作業が含まれます。これは受け入れるが、こちらをスコープアウトとさせて頂きたい、みたいなタフなコミュニケーションが求められます。交渉を失敗すると、メンバが残業や週末勤務、もしくは増員してプロジェクトファイナンスが赤字みたいなことが発生してしますね。。

 

課題管理

マネージャが担当しないといけない課題の見極めが重要ですね。全課題を担当する必要はありません。では、どういった課題がマネージャ担当となるのでしょうか。他チームと調整が必要な課題、スケジュールに影響する課題が想像できるでしょう。後は難易度が高い課題ですね。よくあるのですが、技術的な課題が発生している場合、メンバに丸投げして進捗だけ管理しているマネージャがいます。こちらは悪い例です。こういった課題はマネージャが中身まで踏み込んで差配する必要があります。根本原因に到達するための課題の切り分け、調査アクションを論理的に整理して推進する必要があります。クライアントへ調査中とだけ報告するのは適切ではありません。どういった調査をして問題特定に進めているのか、やみくもに進めていないことを伝える必要があります。

 

リスク管理

非常に重要なトピックなのですが、きっちり管理しているプロジェクトは少ないと思います。プロジェクト完結・契約履行するまでのリスクを洗い出し、適宜メンテナンスすることが重要であり、そういったリスクの洗い出し、メンテナンスはマネージャの重要なミッションになります。

 

品質管理

仕組み作りはマネージャの仕事になりますね。私の場合、仕組みを作成し、それを実行するのはメンバに委譲します。一方で、ディープダイブしなければならない場合があります。その場合は中身まで踏み込みます。こういったメリハリのある品質管理をマネージャが行うのはプロジェクト品質を向上させるために必要です。
ステークホルダー管理:ステークホルダーが誰なのかを洗い出し、ステークホルダーと適切なタイミングで適切な内容を会話することはマネージャの仕事です。全てのステークホルダーと会話することではありません、マネージャの自分が会話しておくべき人は誰で、何を合意しておくべきかが重要になります。

それぞれのプロジェクト管理視点で記載してみました。これらの視点はプロジェクト管理上、非常に重要で、PMPでも定義されている視点になります。別投稿でそれぞれ深堀したいなーと思っています。

 

まとめます

いかがでしょうか。少しマネージャが対応しないといけない作業・ミッションが整理されましたか。この投稿はマネージャ向けに書いてみましたが、是非スタッフの方にも読んでもらいたいと思っています。マネージャはこんな考えで日々動いているんだ、それを見据えてスタッフ時はどう修行しておけばいいのか、自分はどう動けばいいのか、こういった考えを持ちながらスタッフも動いていれば、プロジェクトとしてチームとしていい方向に動いていくでしょう。

 

最後にワンポイント

マネージャになると、様々なミーティングに呼ばれることになります。いつの間にか自分のスケジュールが1日中ミーティングということもあるでしょう。そんな時、本当に自分が出席すべきミーティングはどれなのか取捨選択することが重要です。勇気を持ってミーティング出席を断ることも重要ですよ

ではまた。

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